RSウイルスの症状と感染しないための予防方法を紹介【2019年版】

熱をはかる

沖縄では現在、RSウイルスによる感染症が爆発的に広まっています。

大人から子供まで関係なく感染してしまうこのウイルスは、どのような症状が起きてしまうのでしょうか。

詳しく確認し、予防法や対処法を確認していきましょう。

RSウイルス感染症とは

細菌

RSウイルス感染症とは、RSウイルスが感染することにより呼吸器系の疾患が起こる感染症のことを指します。

感染力が高く、流行する時期などにもよりますがほとんどの人が感染する危険性のあるウイルスです。

RSウイルスが感染する年齢

RSウイルスは、生後2歳までにほぼ100%の人が感染してしまうと言われています。

年齢問わず乳幼児・成人・老人ともに感染してしまうため、周りで流行していたら注意が必要です。不安であれば人混みを避けましょう。

通常の風邪などとは違い、一度感染してもRSウイルスに対しての免疫力はほとんどつかず、繰り返し感染してしまうことも考えられます。

RSウイルスの感染ルート

RSウイルスは感染力が非常に高く、感染者の咳やくしゃみによる「飛沫感染」や、ドアノブや手すりなど感染者が触れたところから感染する「接触感染」が原因で感染します。人の多い会社や学校、小さい子供がいる方は保育園なども感染してしまう危険があります。

傷口などからも感染するため、手荒れや傷がある方は注意が必要となります。

マスクなどの「咳エチケット」や、手洗い除菌などをしっかりと行いましょう。

RSウイルスの症状

RSウイルス感染症は、発熱や鼻水など一見風邪と同じような症状が出て、軽症である場合はしだいに回復していきます。

体力のある大人や、子供でも年長であれば安静にしていると治ることもあります。

重症化してしまうケース

通常であれば風邪と大差のない感染症ですが、重症化してしまうと呼吸器関係の疾患へと繋がってしまうので注意しましょう。

重症化してしまう例として、喘息などの先天的な呼吸疾患を持っている子供や未熟児などがあげられます。

重症化するとゼイゼイとした喘鳴(ぜいめい)が現れることもあり、呼吸不全や生後半年未満の乳児は無呼吸に陥ってしまうこともあります。

最悪の場合死に至ることあるので、不安なときや症状が重いと思った時はすぐに診察を受けに行きましょう。

RSウイルスを似た症状を持つウイルス

RSウイルスと似たような症状を持つウイルスとして「ヒトメタニューモウイルス」というものがあります。

感染すると、発熱、鼻水、咳などの症状、重症化するとゼイゼイとした喘鳴や呼吸器官系の疾患が見られるようになります。

1〜3歳の子供に感染するのがよく見受けられ、発症から完治までは1週間ほどかかります。

また、1週間以上完治しない場合は別のウイルスや細菌等に感染している恐れがあるので、早めに病院へ行き診察を受けましょう。

RSウイルスが流行する時期

砂時計

ウイルスには流行時期というものがあり、RSウイルスを他のウイルス同様広まりやすい時期とうものがあります。

通常であれば、9月頃から流行が始まり、初春の頃までと言われていますが、近年では夏季の頃から流行し始めるようになりました。

地域によっても感染範囲に差があるため、ネットやニュースなどで情報を調べ流行時期を確認しましょう。

潜伏期間〜発症まで

RSウイルスの潜伏期間は、2〜8日、または4〜6日ほどと言われており、発症してから2日間は発熱や鼻水などの症状が見受けられます。

体内で感染する期間は3〜8日ほどで、症状もそのくらいの期間でほぼ完治するでしょう。しかし、乳幼児の場合3〜4週間持続することもあるため、家族や保育園など感染範囲が広まる可能性があります。

沖縄県でのRSウイルス感染症について

2019年6月現在、沖縄県ではRSウイルスが爆発的に広まっており、1医療機関につき平均で7.32人の感染者がいる計算となっています。

これは、全国平均の0.32人の20倍以上の数値となっており、沖縄本島北部地域では1医療機関につき21.0人ともっとも多い数値が出ているのです。

ここまで感染数が多い理由として、大人はRSウイルス感染症になったとしても気づきにくく、また通常の風邪と思い行動するため、知らず知らずの内に近くにいる子供に感染させている可能性があります。

周囲で流行しているという話があれば、医療機関へ行き診察を受けましょう。

自分、または家族がRSウイルスに感染しているかどうか判断するのは難しいかもしれませんが、以下の項目をチェックして感染している疑いがあれば医療機関で診察を受けてください。

  1. 38度以上の熱がある
  2. 呼吸が浅く、回数が多い(60回/分以上)
  3. 咳のたびにゼイゼイとした音が鳴る
  4. タンがよくからむ
  5. 急激にぐったりした状態になる

以上の項目に当てはまる場合、RSウイルスに感染している可能性があります。

RSウイルスの診断や治療・予防方法について

RSウイルス感染症の診断は、流行時期や入院が必要とされる場合、細気管支炎や肺炎などの疑いがある乳幼児に対して、鼻の粘膜を採取する診察を行います。

RSウイルスの治療方法

RSウイルスの治療方法には、これといった特効薬というものがありません。

呼吸困難などの状態に応じて、酸素吸入や輸液をするなどの処置を行います。

また、リバビリンという抗ウイルス剤がアメリカで認可されておりますが、免疫力がひどく低下している小児などを除き、投与は勧められていません。

理由として、重症の危険度を下げる他にも、逆に致死率が高まってしまうという恐ろしい報告もあがっているからなのです。

RSウイルス予防方法

RSウイルスの予防方法は、基本的に手洗いやうがいなど通常の風邪と同じような予防方法が推奨されています。

マスクや除菌などを行うことで、より予防対策の効果を上げることが可能です。

RSウイルスの感染は、くしゃみによる飛沫、または接触感染によって感染するので流行時期は人混みを避けたり、感染した他社との接触や感染者が触れた場所の除菌・消毒などを徹底的に行いましょう。

RSウイルスの除菌方法

殺菌

RSウイルスというのは感染力が強いウイルスですが、除菌・消毒薬に対しての抵抗が非常に弱く、さまざまな除菌・消毒薬でウイルスの活動を抑制することができます。

エタノールや次亜塩素酸ナトリウム、ポビドンヨードなど、身近にあり市販でも購入できるものでRSウイルスを消毒殺菌できるため、流行期間中はこれらの成分が入った商品を使って予防するようにしてください。

エタノール

一般的な除菌作用のある成分です。

商業施設などの入り口にもよくアルコール消毒として設置されており、掃除などにも使用されています。

薬局や通販などで手軽に購入することができるため、家庭でもアルコール除菌を気軽に行えます。

次亜塩素酸ナトリウム

病院などで行われている、塩素消毒時に使用される薬品の成分です。

RSウイルスや、ノロウイルス、O-157、インフルエンザウイルス等様々なウイルスに効果的で、広く使われております。

しかし、独特なニオイや扱いの難しさなどから、一般家庭での取り扱いは難しいとされています。

ポビドンヨード

ヨウ素に含まれる成分と、海藻などに含まれる成分を精製・化合した薬品となっており、色は茶色で市販品では主にうがい薬などに使用される薬品です。

医療機関の現場では手術時の傷口の消毒などにも使用され、様々な場面に利用されています。

おすすめは次亜塩素酸ナトリウム

RSウイルスには「次亜塩素酸ナトリウム」を使用した除菌・消毒がおすすめで、身の回りのものに使用すると良いでしょう。

次亜塩素酸ナトリウムは、RSウイルスのみならず様々なウイルスに対抗が可能なため、RSウイルスに感染して免疫力落ちているときでもその他のウイルスや細菌に感染する危険性が減少します。

エタノールの場合、ノロウイルスなど一部のウイルスを一時的に感染を防ぐことはできますが、完全に活動停止させるには至らず、次亜塩素酸ナトリウムだとそれが可能となるのです。

しかし、次亜塩素酸ナトリウムは取り扱いが難しく、濃度が高すぎると人体に危険が及ぶことがあるため注意が必要です。

安定型次亜塩素酸ナトリウム

次亜塩素酸ナトリウムを使いたい場合、安定型の次亜塩素酸ナトリウムを使用した商品を購入しましょう。

安定型次亜塩素酸ナトリウムとは「次亜塩素酸ナトリウム+水」の製剤で、100〜200ppm(0.01〜0.02%)ほどの濃度のものとなっています。

通常、次亜塩素酸ナトリウムは濃度の減少がとても早く、保管がとても難しく少しずつ希釈して使用するしかありません。

安定型の次亜塩素酸ナトリウムなら、約1年以上濃度が変化することはないため、いつでも除菌・消毒効果を得ることが可能となります。

人体に影響することはなく、専用の加湿器で空中噴霧することもできるので、いつでも家中が清潔な状態にできるのです。

小さな子供やペットがいても安心して使用可能となっています。

 

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まとめ

RSウイルス感染症について紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

風邪のように見える症状が出てくる感染症ですが、乳幼児や高齢者にとっては細気管支炎や肺炎、最悪死亡してしまう恐ろしいものだというのを理解していただけかと思います。

またRSウイルスは沖縄以外にも、4〜5月は和歌山県や山口県にも多くの感染者が報告されているため、どのような場所でも慎重に対策を行なった方が良いでしょう。

安心できる生活を手に入れるためにも、ウイルスを寄せ付けない生活環境にしていきましょう。

 

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