大事なペットを犬パルボウイルスから守ろう!犬を感染症から守る大事なこと【2019年版】

世の中には様々な病気が蔓延していますが、それは人間だけではなく身近な動物にとっても同じことです。
家で飼っている動物だと、急に元気が無くなってしまったり、吐いたりしてしまうことがあれば心配になりますよね。

その中でも比較的新しく、かつ世界的に蔓延している犬パルボウイルスというものを紹介したいと思います。

もしかしたら、自分の家の犬がこの病気かと思ったら、最後までチェックしてみましょう。

犬パルボウイルスとは

ウイルス

犬パルボウイルスとは、1978年頃に発見された比較的新しいウイルス感染症です。
アルコールや熱に強い性質を持ち、ウイルスそのものの処理に関しては、少し難しところがあります。

現在は成犬よりも、子犬の方が感染症を引き起こす確率が高くなっている状況となっています。

犬パルボウイルスの症状

犬パルボウイルスの潜伏期間は2日程で、発症後は

・元気消失
・衰弱
・嘔吐
・下痢

といったような症状がみられるようになります。
発熱に関しては、出るときと出ないときがあるようです。

軽度の症状であれば1〜2日程度で自然回復し、中程度の症状であれば補助医療を受けながら3〜5日程で回復します。

このウイルスが発見された時は多くの犬が感染し発症しましたが、現在では抗体を持つ犬が多いため、発症数は全体の20%ほどまで減少しています。

死亡率は1〜5%程で、生まれたばかりの幼犬の場合、過急性感染で1日で死亡することもあり、8週未満の場合心筋炎になることもあるようです。

原因

1978年に発見された犬パルボウイルスですが、それまでは他種のパルボウイルスとして「猫汎白血球減少症ウイルス」「ミンク腸炎ウイルス」などが知られており、このような他種のウイルスが突然変異を起こし、犬に病気をもたらすようになったとされています。

犬パルボウイルスの診断方法は、糞便内のウイルスを検出するキットを使用するか、血液検査を行って診断します。
血液検査は白血球の減少を確認するのですが、初期の場合減少していないこともあるので、場合によっては犬パルボウイルスと診断されないこともあるかもしれません。

感染経路と抗体について

犬パルボウイルスの感染は、ウイルスに感染している犬が排泄する糞便や吐物から、他の犬に経口感染し発症します。
また、妊娠している母犬が犬パルボウイルスに感染してしまった際は、胎盤を通じて子犬に感染してしまい、流産や死産してしまうこともあります。

犬パルボウイルスは、環境内で3ヶ月以上死滅せずに残るため、人の服や靴などにくっつき様々な場所へと感染経路を拡大していきます。

そのようにして爆発的に感染を拡大してきた犬パルボウイルスですが、最近では犬も抗体をつけてきているため、発症数が減少傾向にあります。
発症を起こすのは無防備な子犬に多いため、生まれたばかりの頃は注意しましょう。

犬パルボウイルスの治療と対策

犬パルボウイルスは感染力が高いため、自宅の犬が感染してしまったときは適切な処置が必要となります。

また、治療方法に関しても適切な対応が必要となることもあるため、早めに回復できるように手伝ってあげましょう。

犬パルボウイルスの治療方法

注射器

現在のところ、犬パルボウイルスに対して特効薬というものはなく、犬自身が抗体を持つようになるか、対症療法や補助療法で回復を待つしかありません。

嘔吐や下痢などで脱水防ぐために輸液療法を行ったり、腸内細菌の異常繁殖を防ぐために抗生物質療法を行うこともあります。
また、他の犬の血清を注射する血清療法というのもあり、栄養補給や免疫増強という効果も期待できます。

治療費に関しては、入院費等を合わせて5〜6万円ほどかかることもあるようです。

犬パルボウイルスの予防方法

犬パルボウイルスは、ワクチンの予防接種によって予防を行うことができます。

ワクチン予防の際に注意しないといけないことは、予防接種を行う子犬の母犬が高い免疫力を持っている場合です。
子犬は母犬から母乳をもらうと、体内で母乳由来の抗体を持つようになります。この抗体は、しばらく間体内に残ります。そのときにワクチンの接種を行っても、ワクチンの効果を阻害してしまい子犬は自身で抗体を持つことができなくなってしまうのです。
そして、母乳由来の抗体は時間とともに自然と消えてしまいます。その時にワクチン接種を行っていないと、犬はウイルスに対して無防備な状態になってしまうのです。

犬がしっかりと抗体を持てるようになるためには、何度もワクチン接種を行うことが必要となります。

感染時の対処方法

犬がパルボウイルスに感染してしまったと思ったら、まずは必ず獣医と相談しましょう。
自宅に他にも犬を飼っているとしたら、感染しないように隔離することも必要となります。

また、犬パルボウイルスは石鹸やアルコール等で除菌することができず、次亜塩素酸ナトリウムであれば除菌することが可能となります。
犬パルボウイルスに感染してしまった犬が吐いた場所や、便をした場所などは次亜塩素酸ナトリウムを吹きかけ、マスクや手袋等を装着して処理するようにしましょう。

特に妊娠している犬がいるときは、母体や胎内の子犬にまで被害が出ないように、慎重に処理をするようにしてください。

人に対しての被害

犬パルボウイルスは、人に対して感染することはありません。あくまで犬に対して感染してしまうウイルス感染症です。

しかし、ヒトパルボウイルスB19(PVB19)というものがあり、こちらは人が感染してしまうパルボウイルスです。

ヒトパルボウイルスは、春から夏頃に感染流行があり、成人は不顕性感染(感染しているが症状が現れないこと)が大半ですが、症状が特に現れるのは小児の方となります。

小児の年長児によく症状が見られ、両ほほに紅斑が出るのが特徴で、予後良好な急性感染症です。

しかし危険なのは妊婦が感染してしまうことで、胎盤を通して胎児に感染してしまうことがあり、胎児の貧血や胎児水腫を起こしてしまうことがあります。

こちらもアルコール等では除菌できないため、次亜塩素酸ナトリウムを使用して除菌を行いましょう。

犬の感染症(犬パルボウイルス以外)

犬にはいくつかの感染症があり、ここで他の一部を紹介します。

狂犬病

狂犬病ウイルスによって発症する病気。
現在も東南アジアやアメリカ等で見られるウイルスで、感染すると性格が変わったようになり、隠れたり物音に怯えるようになる。
音や刺激に過敏になり、次第に咬むようになる。
処置は安楽死が勧められています。

犬ジステンバー

人間で言うところの「はしか」に似た犬のウイルス。3歳未満の若い犬に感染するのが見られる。
死亡率が高く、飛沫感染により拡散するため早めの予防接種で対処することが必要となる。
治療法はなく、なるべく栄養を与え対症療法で犬自身が回復するのを待つしかない。

犬伝染性肝炎

犬伝染性肝炎ウイルスが原因で発症する病気。
激しい発症はまれだが、重症化すると肝臓全体が冒され血便や皮膚の様々な場所で斑状出血が起きたりする。
治療方法はなく、対症療法で回復するのを待つしかない。
ワクチンで予防接種可能なので、早めに接種することが大切

まとめ

ペットとして、家族の一員の大事な犬ですが
さまざまな病気の危機にさらされているのも事実です。

いろんな病気のことを知り、早めに対応してあげることが

これからも一緒に、元気に暮らしていける重要なことだと考えられます。

 

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