黄色ブドウ球菌は誰でも持っている身近な細菌!その対処法とは?【2020年版】
黄色ブドウ球菌は私たちの身近に存在する菌で、どんな人にでも感染してしまう可能性のある細菌です。
近年でも黄色ブドウ球菌にまつわる、食中毒事件もあるため、その事例も交えてどのような細菌なのかを紹介させていただきます。
黄色ブドウ球菌とは
黄色ブドウ球菌とは、ブドウの房のように集まっていることから、この名前がつけられた菌であり、健康な人の4人に1人の鼻などから検出される「常在菌」というもののひとつです。
菌自体は熱に弱い性質を持つため、食品等に付着していてもしっかりと加熱させていれば、黄色ブドウ球菌に関しては問題ありません。しかし、黄色ブドウ球菌が作る「エンテロトキシン」という食中毒の原因となる毒素は、100℃の熱で20分加熱しても分解されないので、「加熱したから大丈夫だろう」という考えではいけません。
黄色ブドウ球菌は、酸素のない場所や多少の塩分があるところでも増殖し、食べ物の中で増殖する際に「エンテロトキシン」を作ります。そのため、あらゆる食品が食中毒の原因となり得るのです。
黄色ブドウ球菌の症状
上記でも紹介した通り、黄色ブドウ球菌は増殖時に「エンテロトキシン」という毒素を発生させます。熱や胃液にも強い性質を持つため、「エンテロトキシン」に汚染された食品を食べてしまうと、30分〜6時間程の潜伏期間で症状が現れます。
主な症状:
吐き気、嘔吐、腹痛、下痢
これらの症状は重篤になることは少なく、数時間〜2日ほどで症状は回復するとされています。
また、黄色ブドウ球菌は皮膚にも常在していることがあり、そのままにしておくと「おでき」や「ニキビ」、切り傷などに入り込むと化膿の原因となることがあるため注意が必要です。
肌は清潔に保てるようにしましょう。
黄色ブドウ球菌の感染経路
黄色ブドウ球菌の感染経路には「飛沫感染」「接触感染」「経口感染」「エアロゾル感染」など、様々な要因が考えられます。
通常、健康な人の体にも黄色ブドウ球菌は常在していることも多く、保菌(菌を保有しているが症状はおきていない状態のこと)している人からの接触・飛沫感染が多く、また、おにぎりやサンドイッチなど手を使った、加熱を行わない料理に菌が付着し、そのまま食べてしまうことで経口感染・発症といったケースも考えられます。
飛沫や接触感染とは別に、飛沫よりさらに細かい粒子(エアロゾル)が空気中を漂い、それを吸い込むことで感染することも考えられます。
抵抗力が少ないと発症する危険性も高まるため、子供、ご年配、持病や手術後等の抵抗力が弱い、著しく低下している方はより注意が必要となります。
黄色ブドウ球菌の予防方法
黄色ブドウ球菌は様々な場所に潜んでおり、手、髪の毛、鼻、耳、など人の体のあちらこちらに生息しているため、不用意に口に菌を入れないようにすることが重要となります。
手指の洗浄・除菌は徹底して行うことから始め、食品等は10℃以下の場所で保存し菌の増殖を抑えることが大切です。10℃以下でも完全に増殖を抑えられるわけではないので、食材はなるべく早めに使用すると良いでしょう。調理時はマスクや帽子などで、ツバや髪の毛が飛ばないようにするとなお良いです。
また、手に傷がある方はそこに菌が付着していることがあるため、直接食材に触れないよう手袋等を着用するか、他の人に任せるなどなるべく食材に触れないようにしましょう。
アルコールや次亜塩素酸ナトリウムで除菌することができるので、しっかりと手洗いの後に手指消毒したり、菌が潜んでいそうな場所も徹底的に除菌を来ないましょう。
検査方法
黄色ブドウ球菌の診断方法は、感染症に関しての医師による判断、もしくは血液や体液による培養検査があげられます。
いくつかの検査キットがあり、それらを用いて菌を培養した後に判断します。
治療方法
黄色ブドウ球菌に感染してしまった際には、抗菌薬を使用し治療を行うことがあります。通常の場合、エンテロトキシンによる症状には抗菌薬は効果がないため、症状が出た場合、対症療法や補液で経過を見ていくしかありません。下痢症状がある場合、下痢止めは使用せずに経過を見ていくこととされています。
おおむね、予後は良好のため1〜2日程度で回復することがほとんどです。
黄色ブドウ球菌にも種類があり、抗生物質に抗体を持つモノもあり、MRSA感染症というものに陥ることもございます。そうなった場合は重篤化することも考えられるので、医療機関による早めの治療が必要です。
黄色ブドウ球菌による集団食中毒の事例
近年、黄色ブドウ球菌による集団食中毒事件で思い出されるものといえば、2000年の「雪印乳業食中毒事件」だと思われます。
こちらも、黄色ブドウ球菌による「エンテロトキシン」が原因とされ、13,000人以上の方が被害にあっています。
上記でも述べたように、「エンテロトキシン」は菌が発する毒素なので、菌と同じようにして分解することはできません。一番大事なことは、菌を増やさない、うつさないことが重要となります。
雪印乳業は現在、雪印メグミルク株式会社として以前の事件を風化させないように、独自の活動が行われています。その活動もあって、2001年以降は大きな事件は起きておりません。詳しくは公式サイトにてご確認できます。
パナセア による黄色ブドウ球菌の除菌
弊社が使用する「安定型次亜塩素酸ナトリウム」のパナセアは、黄色ブドウ球菌に効果があると実験結果が出ており、実験では黄色ブドウ球菌にパナセアを使用したところ、15秒〜1分後にはほとんど不活化していることが分かっています。
即効性があるので、気になる場所に吹きかけるだけで除菌することが可能となっています。
まとめ
黄色ブドウ球菌は、とても身近に存在してる細菌です。
そして、食中毒の原因となっている、危険な存在でもあります。
これからの季節は、食中毒による被害が多くなっていく季節でもあります。
黄色ブドウ球菌は、日頃から気をつけることで被害を少なくしていける細菌です。自分の周りを清潔にし、手洗い・除菌は徹底していきましょう。
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