夏にもインフルエンザはかかる?!その理由とは

全国的なインフルエンザの流行は、秋~冬にかけて感染する恐れがあるとされています。
しかし近年では夏にインフルエンザが流行することもあり、コロナ前の2019年9月には、インフルエンザが流行し学級閉鎖となった中学校もあるほどです。
乾燥した時期の感染症と思われたインフルエンザが、なぜ夏に流行したのか、それを見ていきます。

夏のインフルエンザの感染条件とは

インフルエンザウイルスは、日本の秋~冬にかけてのような低気温・乾燥した季節だけでなく、台湾やシンガポールのような高温多湿な場所でも感染が見られます。
国内では沖縄県は夏場にインフルエンザに感染することがあり、2005年以降は夏冬と年に2回感染流行のピークを迎えるようになりました。
ではなぜそのようなことが起こるのか、その原因の一部を確認していきます。

夏場の冷房による乾燥

日本で感染流行するインフルエンザは、乾燥した状況で感染が拡大することが知られています。高温多湿、特に沖縄県では他都府県と比べ、気温が高く湿気も多いため、冷房を使う時期が早く除湿機能等を使用し室内を乾燥した状態にします。
そのため、屋外から持ってきたインフルエンザウイルスが流行しやすい空間を、屋内で作ってしまうため感染すると考えられます。
こまめに換気を行い、室内を低湿度になりすぎないように保ちましょう。

夏バテによる免疫低下

インフルエンザだけでなく、夏に風邪やウイルス・細菌類に感染してしまう原因のひとつです。
免疫低下によって、様々なものに感染しやすくなるので、一日三食摂り、適度な運動や十分な休息をとって、夏バテ対策を行いましょう。
冷たいものばかりだと、内臓の働きが低下し、食欲が落ちてしまいがちなので、暖かいものや適度にスパイスの効いたもので胃腸を刺激すると、食欲が戻り夏バテの防止にもなります。

人の移動によるウイルスの持ち込み

夏休みに旅行で海外に渡航した際に、現地で感染して持ち帰ってくるという事例もあります。
ウイルスや細菌類は、感染したらその場で症状が発症するわけではなく、感染後に体内で増殖する潜伏期間があります。
1日~数日~数週間、結核に至っては半年~2年以内など様々ですが、インフルエンザは1~3日とされています。アジア諸国やオーストラリアくらいの距離であれば、10時間程度のフライトなので、最終日に感染して帰ってきたら十分に日本国内で発症する可能性があります。
また潜伏期間でも他人へ感染してしまうこともあるため、飛行機内での感染は大いに考えられます。

通常の風邪との違い

風邪の症状は様々なものがありますが、一般的な違いとして、風邪の場合は喉や鼻など一部に症状が出ると言われ、インフルエンザの場合関節痛や筋肉痛などの全身症状と38度以上の高熱が出るとされています。
夏のインフルエンザはめずらしく、普通の風邪と間違えて診察されることもあるので、医療機関に行った際には、自分の症状をちゃんと伝えられることが大切ですね。

まとめ

これからの季節は、段々と暑くなって行き、締め切った環境で冷房をつけることも多くなっていくことでしょう。
換気はもちろん、これまで通り除菌を行い身の回りを綺麗にすることで、感染対策を行うことができるので、パナセアを使用しインフルエンザに感染しないよう気をつけて行きましょう。