マイコプラズマ感染症は気をつけないと危険!?風邪に見えるその症状に気をつけよう【2019年版】

咳がひどい女性

発熱、咳、倦怠感と、体調が悪くなったり風邪になると様々な症状が現れます。

特に季節の変わり目や、乾燥して寒くなってくると喉に関しての症状は目立って多くなります。

普通の風邪だと思っている中には、もしかしたら「マイコプラズマ」という感染症が原因ことも考えられます。

今回は、マイコプラズマ感染症に関して詳しく見ていきましょう。

マイコプラズマ感染症とは

マイコプラズマ感染症とは、「マイコプラズマニューモエ」という病原体が原因で発症する感染症を指します。

マイコプラズマ感染症はおよそ40年前から日本で流行り始め、2000年以降の現在でも患者数が伸びている状況です。

肺炎や気管支炎といった重い症状にもつながる危険な感染症ですが、他にはどういったことが起こるのか確認していきます。

マイコプラズマ感染症の症状

マイコプラズマ感染症は、病原体に感染してから約2週間の潜伏期間があり、その後症状が現れます。

症状が現れると、発熱、全身の倦怠感、頭痛などの全身症状が現れ、時間を置いてさらに喉の痛みや胸の痛み、皮疹、喘鳴(ゼイゼイといた呼吸音が鳴ること)など様々な症状も出てきます。

こうした症状を見ていくと、初めに現れる症状はまるで普通の風邪と似ているためマイコプラズマに感染したと分からず、放置してしまい重篤化してしまう場合も考えられます。

マイコプラズマ感染症が重篤化してしまうと、肺炎や気管支炎、その他中耳炎や脳炎、肝炎などの合併症を引き起こしてしまうことがあるため注意が必要です。

また、マイコプラズマ感染症自体は自然治癒こともありますが、咳は1ヶ月以上続くこともあるため、早めに病院平気適切な治療を行いましょう。

マイコプラズマ感染症の合併症

転倒

マイコプラズマ感染症が引き起こす、合併症とその症状を簡単に紹介します。

病名症状
中耳炎耳の中に菌が入り炎症している状態。
痛み、発熱、耳だれ等が起こる。
無菌性髄膜炎頭部にある髄膜に菌が感染し起こる炎症。
治療可能であるが、重くなると後遺症や死亡率が高くなることもある。
脳炎脳がウイルスに直接感染した状態。
発熱から痙攣まで様々な症状を引き起こす。
肝炎炎症により肝臓の細胞が破壊されている状態。
肝硬変や癌など重い病気につながることもある。
膵炎膵臓が炎症を起こしている状態。
上腹部から背中にまでわたる痛み、嘔吐、発熱の症状があげられ、外科手術が必要になることもある。
溶血性貧血体内の赤血球が破壊されている状態。
貧血、めまい、動悸、息切れ、頭痛、黄疸などの症状が現れる。
心筋炎心臓の筋繊維が炎症を起こしている状態です。
心不全やショック症状を引き起こし、死亡に至ることもあります。
関節炎関節に腫れ、痛みがある症状。
貧血、ゆびのこわばり、腎臓障害につながることもある。
ギラン・バレー症候群末端神経に障害が現れている状態。
手足のしびれ、運動機能障害、不整脈につながることもある。
スティーブン・ジョンソン症候群ウイルスに感染し免疫機能に障害が現れる状態。
高熱、食欲減退、皮膚や粘膜の壊死、呼吸器症状、消化管症状を併発させることもある。

マイコプラズマ感染症の流行時期と感染経路

マイコプラズマ感染症は1年を通して感染する可能性があり、また冬場はやや感染数が上昇する傾向にあります。

マイコプラズマの病原体は、飛沫感染と接触感染により他者へまたは他者から感染します。

マイコプラズマ感染症は咳を伴う症状が現れるため、唾液や痰が他者の口や鼻などの粘膜に触れることにより感染するので、感染者の近くや人混みに居ることで感染するリスクが高くなるでしょう。

家族など身近な人が感染しているときは、家の手すりやドアノブなどに感染者のツバや鼻水などの分泌液がかかっていることもあり、そこから感染してしまうこともあるので、注意が必要です。

マイコプラズマ感染症の治療方法

マイコプラズマ感染症の治療方法として、抗菌薬を使用した治療方法が効果的と言われています。

「マクライド系」といった種類の抗菌薬を使うことで、症状を早めに抑える効果が期待できるとされているのです。

しかし、2000年頃から一部の菌が耐性を持ちマクライド系の抗菌薬ではマイコプラズマの病原体が死なず、症状が長引いてしまうケースも現れてきています。

現在、全体の約30%以上はマクライド系抗菌薬に耐性があると判定されています。

マイコプラズマ感染症の予防方法

マイコプラズマ感染症の予防方法は、風邪と同じように手洗い・うがいが効果的です。

人混みに入る際はマスクをするなど、一般的な予防方法で感染を防ぐことができます。また、ワクチンなどの特異的な予防方法はないため、日常的に気をつけることが大切です。

また、身近にマイコプラズマ感染症の症状を持つ方がいる場合は、別室で過ごしたり日用品など使用しているものは分けて使用するなど、徹底することで感染が広がらないようにすることができます。

マイコプラズマは子供がかかることが多いとされていますが、大人や高齢者の方でも感染することがあるので、免疫力の低い方いるご家庭では特に気をつけてください。

感染後の取り扱いについて

マイコプラズマ感染症は他者への感染力とても強いため、感染した場合は学校や会社での取り扱いが感染の拡大を防ぐ重要なポイントとなります。

また、厚生労働省からも届け出が必要とされている感染症に位置付けられているため、なるべく早めに医療期間へ行くことも大切です。

学校での取り扱い

ランドセル

学校ではインフルエンザのような感染力の強いウイルスや細菌、病原体から子供を守るために「学校保健安全法」というものが定められています。

マイコプラズマ感染症もその中に含まれており、病院でマイコプラズマ 感染症と判断されたときは必要に応じて出席を停止ことが必要です。

このとき、学校では欠席扱いになることはありません。

出席停止後は、医師から感染の恐れがないと判断されるまで出席することができません。

職場での取り扱い

企画書

学生の場合、マイコプラズマ感染症は「学校保健安全法」にのっとり判断をしますが、大人の場合同じ基準で判断されることはありません。

職場では、就業規則に定められている通りに判断する必要があります。この場合、学校保健安全法を基準として対応することがあります。

ただし、マイコプラズマ感染症における扱い「何日休むのか」「休みの扱い」等は会社または現場の責任者が医師の指示もと判断が一任されます。

マイコプラズマ病原体の耐性について

マイコプラズマ感染症の治療薬として「マクロライド系」という種類の抗菌薬が使用されます。

しかし、マクロライド系の薬は昔から一般の診療で多く使われているため、マイコプラズマ病原体が耐性をもつようになってしまった。

薬を飲み切っても症状が良くならない場合は、改めて病院へ行き診察を行いましょう。マイコプラズマ病原体に有効な薬は複数あるため、薬を貰うようにしてください。

また、医師から処方された薬は中途半端にせず最後まで飲みきることで、最後まで治療することができます。

症状が治ったからといって、途中で飲むのを止めるということはしないでください。

マイコプラズマ感染症のQ&A

疑問

マイコプラズマ感染症に関して、よくある質問を4つまとめてみました。

Q1.マイコプラズマ感染症は何度も感染しますか?

A.マイコプラズマ感染症は免疫がほとんどつかず、繰り返し感染することがあります。

Q2.病院でどんな診察を行いますか?

A.喉の粘膜を採取して検査を行います。15分ほどで結果が出ます。

Q3.手洗い以外の予防方法はありますか?

A.消毒用エタノールや、次亜塩素酸ナトリウムを使用することで

Q4.何歳くらいがかかりやすいですか?

A.5〜14歳が多いとされていますが、乳幼児でも成人でも感染します。

まとめ

マイコプラズマ感染症に関して説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

一見風邪のようですが、放置してしまうと重症化し危険な合併症を引き起こしてしまう危険なものだということを、知ってもらえたかと思います。

日本国内でも数多くの感染者が報告されているため、日頃からのケアを大切にして行きましょう。

 

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